
この記事を書いた人
氏名:延廣学(のぶひろまなぶ)
役職:管理本部 品質管理室 課長
資格:NACE COARTING INSPECTOR L-2、ISO9001:2015 管理責任者、化学物質管理責任者
金属の熱処理工程(焼入れ・焼戻しなど)を終えた製品には、しばしば「スケール(黒皮)」と呼ばれる酸化被膜が付着しています。見た目の問題にだけでなく、このスケールが残ったままでは、後工程の加工精度や塗装・めっきなどの品質にも悪影響を及ぼします。
そこでスケール除去に欠かせないのがショットブラストです。熱処理の後工程としてのショットブラストの役割を、わかりやすく説明します。
ショットブラストとは?その目的と仕組み
ショットブラストとは、鋼材や金属の表面に小さな鋼球を高速で投射し、汚れや酸化物を取り除いて表面を整える表面処理の方法です。
目的は、金属表面のサビや汚れを除去し、塗装を長持ちさせることです。塗装や表面処理の前に行う下地処理として、表面に付いた汚れや酸化物を落とし、塗料がしっかりと密着できる状態をつくるのが大きな役割です。この前処理の有無が仕上がりや耐久性を大きく左右します。
仕組みはとてもシンプルです。加工前の鋼材には、「ミルスケール」と呼ばれる酸化物の皮膜が付いており、そのまま塗装すると境目から錆が進んでしまいます。そこで、鋼製の小さな球(ショット)を高速で表面に投射して酸化物を取り除きます。投射によって表面に細かな凹凸ができることで塗料が密着しやすくなり、内部から錆が広がりにくくなるため、塗装の耐久性が高まります。
熱処理後にショットブラストが必要な理由

熱処理後の金属は、酸化によってできた黒い皮膜がこびりついています。手作業や洗浄では簡単に取れないため、ショットブラストによる処理が欠かせません。
これにより表面がきれいになり、さらに細かな凹凸ができることで塗装やめっきが密着しやすくなります。外観の改善はもちろん、後の工程で不具合を防ぎ、製品の耐久性や信頼性を高めることにつながります。
熱処理業者が抱えるショットブラストに関する課題
ショットブラストを行うにあたり、設備が古くなると修理や維持に費用がかかるだけでなく、仕上がりが安定しにくくなります。さらに、これまで頼っていた協力業者が廃業してしまい、急に仕事を任せられなくなって困るケースもあります。外注を考えても、品質や納期、柔軟さのすべてを満たす業者を見つけるのは簡単ではありません。
業者選びの重要性

熱処理後のショットブラストは、製品の仕上がりを左右する重要な工程です。だからこそ、業者を選ぶ際には品質を安定して確保できること、納期を守れること、そしてコストとのバランスを考えた対応ができることが大切です。
まとめ
熱処理後のショットブラストは、表面をきれいに整え、塗装やめっきの仕上がりを安定させるために欠かせない工程です。スケール除去や表面処理を確実に行うことで、製品の品質と信頼性を大きく高めることができます。そのためには、品質・納期・コストのバランスを意識しながら、信頼できる業者を選ぶことが重要です。適切な業者選定が、後工程でのトラブル防止や安定した生産体制につながります。
ニホンケミカルは、鋼材へのショットブラスト加工で豊富な実績を持つ会社です。全国に拠点があり、短納期のご依頼にも柔軟に対応できます。長年の経験をもとに、お客様の用途に合わせた処理を提案し、品質・納期・コストのバランスを重視しお客様のご要望に寄り添うことが私たちの強みです。鋼材の表面処理でお困りの際は、ぜひニホンケミカルにご相談ください。
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